こんにちは!
「現代人は心に余裕がない」とはよく聞く言葉ですが、
実際私も平日は仕事に追われ、ろくに休めないまま翌日を迎えることがよくあります。
現代に生きる人の中には不眠で悩む人、仕事や人間関係で悩み鬱になってしまう人が多く、過労で体調を崩す人や自殺者の多さがそれを物語っています。
そんなお疲れ気味の大人の私たちに今、じわじわと人気が出ているのが「オーディオブック」。
とりわけ、絵本のオーディオブックが人気なのだとか。
「大人が絵本?」と疑問に思った人もきっといらっしゃるでしょう。
でも、そう思っている人ほど実際に体験するとその魅力にハマってしまうのだとか。
そこで今日は、絵本のオーディオブックの魅力、そして効果的な聴き方についてお話します。
目次
オーディオブックってなに?
オーディオブックは一言で言うと「耳で聴く本」のことを指す、書籍や雑誌などのテキストを音声化したデジタルコンテンツのこと。
種類は多岐にわたり、絵本や文学作品からビジネス書に至るまで、さまざまなジャンルの作品が現在までにオーディオブックになっています。
たとえば「audiobook.jp」では、毎月一定の月額料金を支払えば実に15,000点もの作品が聴き放題。
実はオーディオブック自体は昔からあったものです。
でも、車社会のアメリカと違って公共機関を利用する日本ではあまり普及しなかったのだとか。
それが現代において人気が出てきたのは、スマホやタブレットでオーディオブックを聴けるようになったから。
本と違ってかさばらず、書店に行く手間もかからずサイトやアプリから好きな本を選んでダウンロードすればいつでもどこでも本が聴けるのが、忙しい現代人に受け入れられた理由のようです。
オーディオブックの魅力
では、オーディオブックの魅力とは一体どんなところにあるのでしょうか。
ここではオーディオブックの魅力を3つお話していきます。
ストーリーに入り込みやすい
文章を読むだけだと「ここはどういうシチュエーションなのだろう」と状況をつかむのが難しい話でも、オーディオブックで音声として聴くと文章では伝わりきらなかった表現が伝わり、よりストーリーを理解しやすくなります。
それに加え、オーディオブックを朗読しているのはプロのナレーターや声優がほとんど。
朗読のプロによる朗読は心地よく、物語の情景を思い浮かべやすくなるのが魅力です。
時間をうまく使うことができる
自分の手と目を使って読み進めなければいけない書籍と異なり、オーディオブックは「ながら読書」ができるという魅力があります。
現代人は何かと時間がありません。
仕事に家事に、育児に追われ本をゆっくり読む時間が取れない人も多いでしょう。
オーディオブックならハンズフリーで聴くことができるので、通勤や通学しながら、家事をしながら、ウォーキングをしながらなど、普段の生活にすっと取り入れて読書ができるのが魅力的です。
電子書籍と違い、画面を見たりページをめくる動作が必要ないので、電車やバスの中でスマホやタブレット画面を見ると酔ってしまったり目が疲れてしまう人でも大丈夫。
オーディオブックなら目をつぶって聴くことができます。
読書が苦手な人でも最後まで読み進められる
活字が苦手で、本を読もうと思っても最後まで読み切ったためしがないという方、いませんか?
オーディオブックなら文字を読まなくても耳から聴くことができるので、読書が苦手な人に特におすすめです。
また、本は読むけれどもいまいち内容を覚えていない、という人にもおすすめ。
耳で音声として聴くと脳の記憶を司る部分が刺激され、文字を目で追うよりも記憶として残りやすくなります。
今なぜ大人の心に絵本が刺さるのか
さて、オーディオブックの魅力についてお話してきましたが、数あるオーディオブックの中でもなぜ大人の心に絵本のオーディオブックが刺さると言われているのでしょうか。
その理由は、絵本の持つ効果にあると言われています。
リラックス効果
絵本の絵や、絵本特有の言葉の言い回しには、不思議と人をリラックスさせる効果があります。
眠れないからと活字の多い本を読んでみたら、逆に目が冴えてしまった人はいませんか?
実はよく眠れるためには、ストレスを感じるような文章の長い本よりも絵本がおすすめ。
絵本特有の優しいタッチの絵やフレーズ、そして余白は活字を読むよりも頭にスーッと心地よくなじみ、脳がリラックスするためよく眠れるようになるのだそうです。
寝る前の子供にママやパパが絵本を読んであげる行為は、実は理にかなっているというわけですね。
ストレスやプレッシャーから解放される
絵本は子供が読むことを想定して作られているため、優しいお話が多いですよね。
絵がとてもかわいらしかったり、美しく描かれていたりすることが多いです。
これらは、読む人の心に癒しを与えてくれます。
また、大人になるにつれ、自分の感情を押し殺して生活することが増えていくようになります。
自分の悩みや我慢に蓋をしたままでいた結果、キャパオーバーになり鬱になったり自殺を選んでしまう人も。
絵本は言葉が少ない分回りくどくなく、ストレートな言葉で描かれていることが多いです。
そのため感情移入しやすく、大人の方でも涙を流す絵本も数多く存在します。
涙を流すことは心のセラピーへとつながるもの。
絵本を読むことで自分の感情に蓋をせず、向き合えるようになります。
想像力が掻き立てられる
仕事に行き詰ってしまったとき、絵本を読むことでインスピレーションが湧くことがあります。
これはカラフルな絵本のイラスト達、そして余白が私たちの想像力を掻き立ててくれるから。
特に想像力が必要な仕事をしている時は、休憩中に絵本を読むと良いアイディアが浮かぶかもしれません💡
寝る前に聴くと目覚めすっきり!効果的なオーディオブックの聴き方
絵本のオーディオブックは、不眠で悩んでいる方に心地よい眠りを与えてくれます。
ただし、聴き方を間違えると逆効果になってしまうことも!
そこで、効果的なオーディオブックの聴き方についてお話します。
優しいストーリーの絵本を選ぶ
子供から大人まで楽しめる絵本ですが、中には怪談や妖怪の話など怖いお話も含まれています。
怖いお話は寝るときに読むと脳が興奮して逆に眠れなくなってしまうことがあるので、優しいお話の絵本を選ぶのがおすすめです。
音量を調節する
寝る前にオーディオブックを聴く場合は、音量調整も大切です。
あまりボリュームを大きくすると眠りを妨げますし、逆に小さすぎても周りの生活音が入って音声に集中できないことも。
自分が心地よいと感じるボリュームに設定するようにしましょう。
スリープタイマーで寝落ちしても安心
寝る前に音楽を聴いていたら、延々一晩中流れていたという経験はありませんか?
眠りについてからもオーディオブックが流れていると、安眠できない原因になります。
そこで、アプリなどのスリープタイマー機能を使えば再生時間を設定できるので寝落ちしても安心です。
詩的なフレーズが心地よい、イチオシのオーディオブックはこの1冊!
最後に、私がおすすめする絵本のオーディオブックをご紹介します。
それは、『たいせつなこと』という絵本。
画像:絵本ナビ
1949年にアメリカで出版され、世界中で読み継がれてきた名作です。
2001年に樹木希林さんの娘である内田世哉子さんによる翻訳版がフレーベル館から出版され、日本でも幅広い年齢層に人気があります。
オーディオブックの読み手も内田世哉子さんが務めています。
綺麗で優しい絵と、詩的に綴られたフレーズの心地よさが魅力的。
言葉選びはとてもシンプルなのに、不思議と温かい気持ちになります。
身近なものを題材にそれぞれの大切なことについて優しく語りかける絵本で、その問いの答えにまた勇気づけられる、そんな素敵な絵本です。
自分に自信がなくなってしまった時、落ち込んでしまった時に聴くと、きっと勇気をもらえますよ。
オーディオブックのサイトにはこの絵本の音声のサンプルがUPされているので、気になる方はぜひ試しに聴いてみてください(*^^*)