自律神経が乱れると、体のいろいろなところに支障をきたします。
大人だけじゃなく、子どもも乱れるんだとか……
最近は自律神経を整えることに効果的な方法が、さまざまなメディアで取り上げられています。
その中には、ヨガやスポーツジムといったワークアウトや習い事として紹介されているものもあるみたいなんです!
でも実際、どんな習い事がおすすめなんでしょうか?
ちょっと調べてみました!
目次
そもそも自律神経とは?
自律神経は脳から始まって背中を通り、全身にわたっている神経です。
呼吸器や循環器など、体のさまざまな器官をコントロールしています。
この神経、交感神経と副交感神経の2つで1つ。
交感神経は体が活動しているときや日中、副交感神経はゆっくりしているときや夜に活発になります。
しかし、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると体の機能に支障をきたして、いろいろな症状となって出てくるんです。
例えばこんな症状が出ます。
- 息苦しさを感じる
- めまいや耳鳴りが多い
- お腹の調子が悪い
- 寝起きなのに疲労を感じる
- いくら寝ても寝足りない
- 夏でも手足が冷える
- 気候の変化に敏感
これらの症状などを総合して「自律神経失調症」と呼びます。
※正式な病名ではありません。
ただし、人によって症状はバラバラなので、当てはまるからといって「自律神経が乱れているだけ」と自己判断しないでください!
他の病気が隠れていることもあるので、気になる症状がある場合は必ず病院で診察をうけましょう。
まずは、不調を感じる部分の専門医に診てもらうといいと思います。
自律神経が乱れる原因
自律神経が乱れる原因はさまざまです。
主に不規則な生活や精神的・肉体的ストレスからくるものが多いみたいですが、更年期障害などが原因で乱れることもあるらしいです。
不規則な生活
人間の体は、生体リズムを持っています。
それが慢性的な睡眠不足や偏食などを続けることで狂っていき、自律神経も乱れるのです。
ここで勘違いしてはいけないのが「夜型の人は自律神経が乱れやすい」ということ。
夜型だからといって、必ずしも当てはまらないのです。
最近、「朝方か夜型かは遺伝子で決まっている」という旨の研究結果が発表されました。
それがこちらです。
英論文を解説している記事はWIREDに掲載されてます。
朝方・夜型を決める遺伝子の変異って多いんですね!
さらに、このようにも書かれていました。

遺伝子には逆らえない
今後は、ライフスタイルと遺伝的傾向のミスマッチによって精神疾患が生じる可能性があるかどうかに目を向けるべきだろう。朝型の遺伝子をもつ人は、現代社会で言うところの朝9時から夕方5時までを軸としたライフスタイルに適応しやすいという点において、ジョーンズとウィードン双方の意見は一致している。自分の遺伝子に逆らうことが精神的にいいはずはないのだ。そして、これを確かめるのが、研究者の次の課題となる予定である。
引用:「夜型」の人が努力しても、決して「朝型」になれない:研究結果
つまり、夜型の人が朝方の人と同じように生活するのは遺伝子的には合わないから、精神的にもよくないってことなんですね……
話がそれましたが、遺伝子的なことは置いといて、不規則な生活が自律神経の乱れにもつながるということです。
ストレス
身体的なストレスには、過労やケガ、騒音などが含まれます。
一方、精神的なストレスは現代社会で感じていない人はほとんどいないと思うんですが……
こうした身体的・精神的なストレスが積み重なると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると言われています。
ストレスの要因は人によっても異なり、ストレス耐性もさまざまです。
また、「自分が無理をしている」という自覚がない状態で無理をし続けている場合もあり、その状態が続くと精神疾患につながることもあるので、休むときは休んでオン・オフを切り替えるようにしましょう。
ホルモンバランス
ホルモンと自律神経は密接に関係しています。
女性は特にホルモンバランスの変化に影響を受けやすく、ホルモンバランスが乱れると自律神経も乱れるそうです。
例えば、月経などの周期的なものでいえば月経前症候群(premenstrual syndrome: PMS)が挙げられます。
自律神経の症状はのぼせや食欲不振・過食などの症状が出るのです。
また、閉経の前後5年を指す更年期には、卵巣機能の低下によって視床下部からの指示通りに女性ホルモンを分泌することが難しくなります。
そのためホルモンバランスが保てなくなり、それは自律神経にも影響して発汗やイライラしたりといった症状が出てくるのです。
ヨガは自律神経を整えるのにおすすめの習い事
交感神経の働きを鎮め、副交感神経の働きを促すのには腹式呼吸が効果的といわれています。
ゆっくり腹式呼吸を行いながら、体の緊張をほぐすヨガは、自律神経の乱れを整える効果があります。
ヨガにおいて、呼吸法はとても大切です。
「呼吸が浅いな?」と思ったら、深い呼吸を意識してみましょう。
先ほども少し触れましたが、自律神経は脳から出て背中を通っています。
ヨガで深い呼吸を意識しながら背中をほぐすことで、自律神経の乱れを緩和することが可能です。
有酸素運動なので、ダイエット効果や体質改善にもつながります。
ヨガはゆったりとしたポーズや動作が多いため、運動が苦手な人にもおすすめの習い事です。
ただし、ポーズの最中に呼吸を止めてしまっては効果は低くなってしまうので、呼吸は常に意識しましょう。
最近はホットヨガも人気なので、スタジオも増えてきていますよね?
一度近くのスタジオに足を運んでみるのもいいと思います。
私は溶岩ホットヨガのアミーダに行ってみました!
アミーダ体験レポ:ヨガ初心者がアミーダの体験へ!体験時の注意点と行ってみた感想
ジム通いも運動になって自律神経も整えられる!
スポーツの世界では、いいパフォーマンスをするためには「心技体」のバランスが大切といわれています。
実は、ネガティブな感情と体を鍛えることは密接な関係があるようなのです……
体を動かすとすっきりしたと感じることがあると思いますが、これは筋トレでもいえるそうです。
2017年8月、レジスタンストレーニングと不安やストレスなどの精神状態との関係を調査した16の研究報告をまとめたメタアナリシスを世界で初めて報告しました。
その結果、レジスタンストレーニングは、健常人の不安を大幅に改善させるとともに不安障害などの患者の不安を改善することが示されました。
ジムに通うことで運動不足も解消できて、体も鍛えられて、自律神経も整えられるのでこちらもおすすめの習い事です。
自律神経を整えるなら“アロマ”の習い事もおすすめ
アロマオイルには交感神経を抑制する効果があり、リラックスをしたいときにはおすすめです。
最近ではアロマオイルも入手しやすいので、手軽に始められる習い事ですね。
それぞれの香りの効果を学ぶことで、さらに効果的に自律神経を整えることができます。
また、英国式アロマやメディカルアロマとその種類も豊富です。
アロマの効果について学び、資格を取るのもいいかもしれません。
水泳も自律神経を整えてくれるおすすめの習い事
冷たい水と有酸素運動が交感神経を刺激し、水泳後には反射的に副交感神経を優位にしてくれるので、水泳は自律神経を整えてくれます。
また、水泳の強制的に必要とされる呼吸法も副交感神経を刺激してくれるのです。
人は水の中にいるとリラックスしやすいので、水泳は自律神経を整えるのにピッタリなスポーツ。
スイミングスクールというと、こどもの習い事のイメージが強いですが、大人向けの教室もたくさんあるのでおすすめです。
自律神経はバランスが重要
自律神経は日中に活発になる交感神経と、夜間に活発になる副交感神経のバランスが重要なことはわかりました。
交感神経・副交感神経のオン・オフを整えるためには、しっかり休養をとることと適度な運動が必要です。
寝る前に携帯電話を見ないようにしたり、湯船につかったり、散歩をしたりするだけでもかなり改善することもあります。
できることから始めて、自律神経を整えましょう!