インフルエンザや風邪をひかないためには、基本の手洗いうがいがとても大切です!
また、カラダの免疫力が弱っているとウイルスに感染しやすかったり、重症化してしまう危険性が高くなります。ウイルスの進入を外部から守ることも重要ですが、カラダの免疫力を高めることへの意識も大切です。
ヨガのポーズや呼吸法は、自律神経を整えてくれたり、基礎代謝を上げてくれるため免疫力アップ効果が期待できるといわれています。
免疫力とは
免疫力とは、外から侵入した病原体やウイルスや、体内で発生したがん細胞などの「異物」から、からだを守る「自己防御システム」のようなものです。
免疫システムは「自然免疫」と「獲得免疫」の2段構えになっています。
予防接種は、「獲得免疫」の作用を利用して病原体の感染を防いでいます。
しかし、免疫が高ければ高いほどいいというわけではありません。免疫力が過剰になると、からだに害のないものにまで反応し、アレルギー疾患を起こしてしまいます。
免疫バランスを整えてあげることが大切なのです。
免疫力が低下するとどうなる?
免疫力が落ちるとウイルスや病原体から、からだを守ることができなくなり病気にかかりやすくなってしまいます。感染に対する抵抗力が弱まってしまうので、感染をくりかえしたり症状が長引いたり、健康な状態で感染しにくい病気にもかかりやすくなってしまうので注意が必要。
特に、免疫力が落ちると喉や鼻、皮膚などは細菌やウイルスの侵入を受けやすくなります。
免疫力を上げるためのポイントは?
免疫力を上げるためには、
- 腸内環境を整える
- 身体全体の代謝を上げる
- 自律神経のバランスを整える
これらの3つのポイントを意識しましょう。
免疫細胞の多くは腸にいる
腸は、わたし達がカラダに取り入れた食べ物や飲み物を吸収する器官です。口からは、食物だけでなくいろいろな細菌やウイルスも侵入してきます。
そのため、腸には免疫機能が備わっており、体内で最大の免疫器官ともいわれているのです。
免疫細胞は血液の中にいる
体温が下がると、免疫力も低下するといわれています。免疫細胞は、新陳代謝の繰り返しによって新しい細胞を作り続けているためです。また、栄養や酸素を運び、二酸化炭素や老廃物などを排泄する役割を持つ血液の流れが良くなることで、免疫細胞が活性化されます。
そのため、低体温で血行が悪くなると、免疫細胞は体内でウイルスなどの異物を発見しても素早く攻撃できなくなってしまうのです。
自律神経の乱れは免疫低下につながる
交感神経と副交感神経のどちらかが優位な状態が続きバランスが崩れてしまうと、ホルモンバランスも崩れてしまい免疫力の低下につながります。
また、カラダを守る免疫細胞である白血球も自律神経の支配下にあるため、自律神経のバランスを整えることは免疫力を上げるためにとても大切です。
ヨガは、免疫力を上げるために大切な3つのポイントに働きかけることができます。
免疫力アップには食事も大切
免疫力アップには食事にも気を遣うことが大切です。
ここで、免疫を高めるのに効果的とされている食べ物をいくつか紹介します。
- ヨーグルト🥣
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内の善玉菌を増やす効果があります。
「免疫細胞の6割が腸にある」と言われているほど腸は免疫力アップに欠かせない部分です。
なので、毎日100g程度のヨーグルトを食べるよう心がけましょう。
- ニンニク🧄
ニンニクには「アリシン」という成分が含まれており、このアリシンには菌の侵入を防ぐ力と免疫力低下の要因となる活性酸素を取り除く力があります。
炒め物にいれるなどして1日2~3片を目安に摂取するといいそうです。
- 鶏肉🐔
鶏肉に含まれるビタミンAには皮膚や粘膜を強くする効果があります。
皮膚や粘膜が丈夫になると外部からのウイルスを体内へ侵入させにくくするので、免疫力低下を防ぐことができます。
また、疲労回復や筋肉疲労防止の効果もあるのでヨガ後の食事として取り入れるのもおすすめです。
- 緑黄色野菜🥕
緑黄色野菜には、「ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE」など体にとてもいいビタミンが豊富に含まれています。特にビタミンAはウイルスを撃退するマクロファージ(リンパ球や食細胞)を増強して免疫力を上げる働きがあるので意識して取り入れると良いでしょう。
- きのこ🍄
きのこには食物繊維”βグルカン”という栄養素が豊富に含まれています。
これは免疫細胞を活性化してウイルスやがん細胞などの増殖を抑え、さらには腸内環境を整える働きがあります。
他にも免疫機能を調整するビタミンDなど、免疫力を高めてくれる栄養素を多く含んでいるのでおすすめです。
免疫力を上げるには十分な睡眠も必要
免疫力と睡眠はとても深い関係にあります。
というのも人は眠りについてから2~3時間ほどすると成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンは細胞の修復、疲労を回復させる作用があり免疫力低下を防ぐことに繋がります。
また、睡眠には免疫細胞の記憶を長くする働きがあります。
これは1度感染したウイルスや細菌などの病原体情報を記憶することで、仮に同じ病原体に感染したとしても再発症を抑えたり、完治を早くしたりするものです。
免疫力を上げるには欠かせない働きとなっています。
では、免疫力を高める睡眠とは一体どのようなものでしょうか?
いくつかポイントを紹介します。
免疫力を上げる睡眠:8時間以上寝る
免疫力を上げるには8時間以上の睡眠をとるといいと言われています。
なかなか難しい時間かもしれませんが、平均睡眠時間が7時間未満の人は平均睡眠時間8時間以上の人と比べると約3程度の割合で風邪を発症しやすくなるそうです。
なので、出来る限り8時間以上の睡眠をとるように心掛けましょう。
免疫力を上げる睡眠:食事やお風呂は睡眠の3時間前までに終える
寝る直前に食事を取ってしまうと消化の働きが活発になってしまい脳や体を十分に休ませることが出来なくなってしまいます。
これは入浴時間も同様で遅くとも2時間前までには入り終えるようにしましょう。
ちなみに、お風呂の温度は38度~40度と少しぬるめにするのがおすすめです。
免疫力を上げる睡眠:寝る前にスマホをみない
寝る前にスマホでネットサーフィンをする人も多いかと思いますが、これはスマホから発せられる光によって脳が「昼間だ」と勘違いし眠りを浅くする原因となってしまいます。
人間の脳は、日光を浴びると覚醒し夜になると眠くなるという仕組みになっているのでスマホで脳を混乱させるのは睡眠障害へと繋がります。
就寝時はスマホを手の届かないところへ置く、ネットサーフィンの時間を決めるなど工夫してみてください。
免疫力を上げる睡眠:寝る前に飲酒・カフェイン摂取はしない
寝る前の飲酒やカフェイン摂取には注意が必要です。
これらは覚醒作用を持っていると言われており、交感神経が副交感神経よりも優位になることから体が休まらなくなってしまいます。
寝る前の喫煙も同じようなことが言えるので就寝前は控えるように心掛けましょう。